昨夜のFRBは金利据え置きとなりましたが、今、何に投資するのがいいのでしょうか?
悩んじゃいますよね。
私が尊敬する大前研一さんのロシアに対しての見解抜粋を見つけたので、ご紹介して、参考にしてもらおうと思います。
ロシアのプーチンというのは、恐らくこの40〜50年において、
世界的に見てもレーガン、サッチャーに匹敵する凄い政治家だと思います。
プーチンというのは、日本ではKGB出身といった情報のため
「怖い」というイメージですが、ロシア人の92%が彼を支持しています。
何故かというと、使用前・使用後があまりにも明らかだからです。
プーチンの前任者は何かおかしなオッサンといった感じの
エリツィンという男でしたが、その前任者から彼は指名されて
2000年に大統領になりました。
最初の頃はエリツィンに対する忠誠を誓うだけのKGB出身者という感じで
いかにもたいしたことがないように見受けられましたが、
実は経済にとても強いということが分かりました。
ロシアのような国は、何をしでかすか分からない輩がたくさんいる
マフィア経済で、エリツィンの頃はまさにそのマフィアが牛耳る
経済でしたが、マフィアも今はいなくなりました。
その理由は、2002年にプーチンが導入したフラットタックスです。
ロシアには3段階の税制があり、最高税率は30%でした。
これは年間で約5000ドル、60万円の収入があったら
最高税率になってしまうというもので、このためほとんどの労働者が
30%の税率でした。
だから巨大な金を儲けている人は全部地下にもぐってしまい、
これがマフィア化していました。
ところがプーチンは2002年にフラットタックスにしてしまい、
13%払ってくれたら誰でも大手を振って歩いてもいいと言ったわけです。
「あなたは87%、国は13%いただきます」としたことが
満塁ホームランぐらいの大ヒットになり、
地下に隠れていた人たちがみんな出てきたため、
税率を13%に下げたにもかかわらず税収は“25%”増えました。
つまり税率が低いと正直者が増えるということです。
日本みたいに相続税世界一、所得税世界一、法人税世界一を自慢していても、
払わない人がたくさんいるわけなのです。
税率を高めたら計算上はイコールになるというのは、
足し算と引き算しかできない官僚の限界ですが、
ここに正直さ加減というソフトな要素が入ってくると、
税率を下げても税収が増えることになるのです。
プーチンはこれに気がついて税率を13%にしたのです。
しかもロシアは生活費が安く、エネルギーや暖房なども政府に
全部やってもらえますから70%は可処分所得になり、
かつ国民は政府も銀行も信用してないためそのお金はすぐに物に結びつきます。
そしてテレビを買おう、車を買おうといった具合に、
今ものすごい消費ブームが起きています。
今から5〜6年前にモスクワ郊外にアシャーンというスーパーができましたが、
当時はあまりにも大きすぎて閑古鳥が鳴いていました。
ところが、去年の9月に私が日本から60人の経営者を連れていった時には、
100列あるレジが全て20分待ちでした。
このようにロシアの上記の状況はここ1〜2年のことで、
フラットタックスが1つの大きな要因になっています。
そこで今回は“産油国”という部分に焦点を
あててみたいと思います。
ロシアがオイル価格とともに好状況になっているのは当たり前で、
何しろ油の値段が高くなったらロシア全体が熱くなるわけですから、
ロシアがサウジアラビア化したのと同じなのです。
そのロシアは去年債務国から債権国に変わり、
これからは世界最大の投資会社アブダビ投資庁を抜いて
世界一のファンドを持つまでにいくと思います。
そういう背景があるので好状況にポカポカしている上に、
国民は政府も銀行も信用してないため、
物に変えたいという意欲は消費に向かいました。
その物欲の中でも今1番人気があるのは車で、
車の中で1番人気があるのは三菱のランサーです。
何故ランサーなのかといえば悪路が多いからです。
ロシアというのは一度街の外に出たらパリ・ダカール状態なので、
パリ・ダカール6連勝のランサーに人気があるというわけです。
ロシア人からみれば、
「日本のものは時計から始まっていいものばかりじゃないか!」
ということで、日本のものが大好きなのです。
いかがでしたか?
ちょっとロシアにも分散投資しておくべきかもですね。

あと、個人的にはやっぱり16.25%になり、まだ利上げされそうなトルコのリラを使ったFX、これもはずせないと思うのですが・・・
あとあと、かなり下ってるベトナム株にも、ちょこっと入れておきたいなぁ・・・
なんだかんだ言っても、海外の大手銀行のベトナムに進出が加速してるところを見てると、これまたはずせませ〜ん。
