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アメリカから見るアメリカ経済の未来

またちょっと円安に為替も動いていたりで、近頃「米国は金融危機を脱した」と言われる方が多くなってます。

でも、今日のNIKKEI BUSINESSに、「アメリカで暮らしている実感からは、相当にずれている。」と書いてありました。

今日は、それを抜粋してご紹介したいと思います。

『財布の紐が緩まない米経済の未来』 神谷 秀樹

金融市場の混乱は、実体経済にも影を及ぼしている。金融機関の収益は、米国全体の企業収益の30〜40%を占めている。現在同産業は大幅な減益または赤字で苦境にある。世界の金融機関は昨年15万人の人員削減を実施し、今年もさらに15万から20万人削減すると予測されている。

米国の消費者は先月、車の走行距離を対前年比で110億マイル減らしたそうである。こんな発表を聞くのは米国に来て初めてだ。ガソリン代が高いため、人々は外出を減らし、その分、消費も減らしているのだろう。ガソリンに限らず、小麦(パンやパスタ)、卵、ミルク、食肉なども大幅に値上がりし、生活必需品以外への消費に仕向けることのできる金額が減少している。

私が通う教会では、毎週の献金の額がだいたい2万8000ドルから多い時で3万ドルを超えていた。アッパーミドルの、比較的生活に余裕のある郊外の住宅地だ。学校のシステムが良いので、子育て層に人気があり、住宅価格も珍しく下がっていない。

それでも先日の発表が2万1000ドルだった。家内と「今までこんなに低い金額は見たことがなかった」と顔を見合わせた。比較的豊かな家族でさえ、今は教会の献金を3割がた減らしているのである。

金融市場では「信用の輪」が切れたままであり、「時間は買われた」が解決には程遠い。住宅価格の底入れはいまだ全く見られない。庶民の不況感は厳しく、財布の紐は堅い。かつインフレ懸念も強く、金利の一層の低下は望めない。このような状況で、米国経済を楽観するのは難しい。むしろ、本当に厳しい時期が来るのはこれからだろう。

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